31歳で発達障害と診断されたサラリーマンのひとりごと

31歳、会社員、男、独身。なんとなく生き方に疑問を感じていたらADHDと診断されました。

約1年ぶりの更新。この1年でかなり人生が動いた話をしたい。

前回の更新からなんと1年が経ちました!

やっぱりブログは続きませんな…

まあ長続きしないのは発達特性ということにしておきましょうか。

 

ネタがないわけでもなかったのです。

なんだったらこの1年怒涛すぎて目が回りそうだったのです。

 

【この1年の出来事(ざっくり)】

・WAISを受けた結果、発達障害の確定診断が下りた

・休職(1ヶ月)→復職(1ヶ月)→休職(9ヶ月)→退職

精神障害者保健福祉手帳取得

・手帳取得を機にオープン就労を考え発達障害専門転職エージェント登録

・障害者採用公務員試験受験

 

そして、

 

・公務員試験合格しました

 

バッと思いつくだけでこんな感じ。

って太字にしてるのがすべてかしらね。

 

この1年は沈むことも多かったし泣くこともあった。

それでも、今この段階で清々しい思いでいられること、

前向きな気持ちで新年度を迎えられることを嬉しく思っています。

そして、ちゃんと文字に残しておきたいなと思いたち、

久しぶりにブログを立ち上げたところです。

 

ネタは豊富です!

色々書きたいけど一気に色々書いちゃうと自分自身が疲れちゃうので、

少しずつ小出しでいきたいと思います。

毎日とは言わずとも、少し頻度高めで書けたらな。

 

ということで、

おとなになって発達障害と診断された32歳男子。

また1歩ずつ進んでいきます。

 

(とりあえずまずはブログタイトル変えなきゃ!)

両親に発達障害カミングアウト

前回の記事(発達障害専門外来へ - 31歳で発達障害かもしれないと言われました。)で、ASD+ADD疑いとなりましたので、

ブログ名は改題しました。

 

さて先日、流れから突然、両親にカミングアウトする運びになりました。

☆すみません、ここから長文です

 

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平日の仕事疲れが響き、ずっとソファーに横になってると母から電話が来まして。

話をちゃんと聞けないからか、きちんと聞かず、

むしろ攻撃的になって返してしまいました。

(今考えるとこれストラテラの影響だったのか…?)

 

電話を切って考えました。

わけもわからずイラつかれたら

向こうだってわけわかんないよな…

一緒に暮らしてないでそれは逆に不安だよな…

 

そして思いました。

 

わけもわからず不安にさせるなら、

隠すのはやめよう、

正直に言って理解を求めよう、と。

 

今の世の中は便利なので、

FaceTimeを使って両親と顔を合わせました。

 

そして、

言葉を選びながら、

ゆっくりと今の状況を話しました。

 

今自分は、ASDADHDを持っている可能性があること。

実はすごく社会人として生きづらいこと。

2人が思ってるよりずっと仕事はできないこと。

でも仕事は行ってるし、辞める気はないこと。

実はもう薬も飲み始めてるし、いずれ細かい検査が入ること。

2人に言うと、家庭が壊れそうだと思い言うのをためらったこと。

先天性なので、2人の教育方針のせいではないこと。

だから、このことで2人がいがみ合ったりはしてほしくないこと。

 

両親は何にも言わず、ただ聞いているだけでした。

でも、取り乱している様子はありませんでした。

 

一通り言い切った後、母が口を開きました。

 

「そっかぁ…実はね…」

 

ん?

思ってた反応と違うぞ?

 

「あんた小さい頃、自閉症の症状があったのよ」

 

んお?

 

聞いたこともない話に、戸惑いました。

 

未熟児で生まれたことは知っていましたが、

実は言語の発達が人より遅く、周りが話し出しても自分はしゃべらず、

保健所の人が心配していたようです。

母は心配していましたが、祖母に相談したところ

「人様の子供をそんな風に言うなんて許せない!気にするんでない!」

と一蹴したそうです。笑

 

自分は幼少期から自閉症の症状があった。

 

戸惑いながらも点と点がつながっていく感覚を味わっていました。

そっか…初めからそんな感じではあったんだ…

 

父は、否定する事も声を荒げる事もなく、

黙って話を聞いていました。

母の話にもうなづいていました。

 

母からの逆カミングアウトにポカーン状態だった自分に、母がこう言いました。

 

「お父さんが血圧の薬飲んでるみたいに、

お母さんがアレルギーの薬飲んでるみたいに、

あんたにも持病みたいなのが一つあるみたいなものでしょ?」

 

まぁ、確かにそうだ。

そこまで端的に考えてなかった。

 

その後、あっさりと自分の悩みを受け入れてくれた安心感からか、

久しぶりに家族の前で大泣きしました。

ほんと声出して泣いた。

 

お互い言ってくれてありがとう、聞いてくれてありがとうと言いながらカミングアウトの場はお開きとなった次第でございました。

 

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結果的に幼少からあったということだけなので

ここまで家族にスムーズに受け入れられるというのも珍しいのかもしれませんが、

良ければカミングアウトの時の参考にしていただけたら幸いです。

 

長々と読んでくださりありがとうございました。

次の土曜は診察、そしてその次の金曜はいよいよWAIS!

まだまだ自分探しの旅は始まったばかりです。

発達障害専門外来へ

初診の電話予約が運良くすぐ取れたので、

きょう成人向けの発達障害専門外来に行って来ました。

 

テスト3種類が15分ほど、その後心理士さんとの面談が1時間、

テストと面談結果を集計してもらった後先生の診察が30分ほどでしたかね。

 

面談では前の病院とは全く異なり、

今困っていることだけではなく、いろいろな質問をされました。

「子供の頃迷子になったことあるか」とか、「友達の人数」とか。

話すことは好きなので余計なこと話しちゃったかなとか思いつつ、

幼少期の頃を中心に聞かれた気もします。

 

で、その後、先生の診察がありフィードバックがありました。

 

結果、今のテストと面談から、

自閉症スペクトラム(ASD)」と「注意欠陥障害(ADD)」の診断がつく可能性があるとのことでした。

 

言葉がでませんでした。

ADHD以外の診断の可能性が出て来たので、予想外だったのかもしれません。

 

ASDの診断基準となるテスト2種でいずれも診断がつく点数であったこと。

ADHDに関しては、テストと面談から多動性(Hyperactivity)の診断はつかなそう(これが自分では意外だった)だが、

注意欠陥(Attention Deflict)に関しては診断基準に満たしているということ。

が、説明されました。

(と思います。結構動揺してたので覚えてる限り。)

 

とりあえずASDに関して知能検査をする必要があるので、

来月初旬WAIS-Ⅲを受けることになりました。

(2つ前の病院はこれを実施しておらず、前の病院は半年予約待ちだった)

 

なんだか、事態は大きく動いた気がするんだけど、

大きく動きすぎだろ…

予想外、ほんと予想外。

ADHD関連の本とか読んでた中でASDは出てたけど、

なんとなくスルーしてたからかな笑

 

いや、でも病院の帰りにツイッターで#ASDあるあるを検索してたら、

まんま自分であせったからな、きっと本当なのかもしれない。

 

しばらくはASD関連資料を読み漁ることになりそうです。

 

あと、ストラテラの服用タイミングについても物申しがありまして。

そもそもストラテラってドーパミン分泌するから、

夜に飲むより朝に飲んだほうがいいんですよ、

だから夜飲むと眠れないんですよ、って言われて。

マジか!ってなりました。

 

やっぱり、「餅は餅屋」ですね。

専門外来の良さをここで知りました。

 

しばらくはまだ診断はつかないので、

会社にも家族にも黙ってやり過ごし、

年度末でバッタバタの仕事とにらめっこしながらの投薬生活が続くようです。

あとはブログのタイトルも変えなきゃなぁ笑

治療から1月経過

ストラテラ投薬から1ヶ月強経ちました。

改善してること、してないことがあるのでちょっとまとめてみる。

ちなみにこのひと月強、ストラテラは変わらず40mg飲んでいます。

 

【改善しはじめたこと】

1. 集中

 机に向かって何かするということにしょっちゅう飽きて、

 よくトイレに行ったり、定時きたらサクッと帰っていたりしていたんだけど、

 それがかなり少なくなった。

 結構没頭して資料作ったり、作業したりして気づけば5時間くらい座りっぱなしとか、22時くらいまで仕事してたりしてました。

 良いことなんだか、会社的には良くないのか笑

 

2. タスク整理

 朝意識してその日でマストなことを優先して消化するようになりました。

 これだけ書くと「当たり前じゃ!」と言われそうなんだけど、

 今までがダメすぎて楽なものから手をつけて先延ばしにしてたんですよね。

 そういったタスク整理が少しずつできるようになったのもここ数週間のうちですね。

 

3. 家の整理

 結構片付け出来ない人だったんですけど、ストラテラ飲み始めてから、休日は積極的に部屋の片付けをするようになりました。

 後述しますが、ストラテラの副作用のせいで休日もあんまり寝られずに早起きしちゃうので、

 せっかく早起きしたなら、ゴミ捨てとか掃除機がけとかやっちゃうかってなる感じですかね。

 

【改善されないこと・辛いこと】

1. 衝動性

 これは直らないけど質が変わった。

 場の雰囲気と違うことを突拍子もなく言って空気乱しちゃうことは変わらず。

 あと、ストラテラのせいで過食は抑えられたんだけど、逆に買い物欲がすごい。

 自分香水好きなんだけど、今月だけで3つも買っちゃったし。

 これは良い加減セーブしないとお財布的にもまずい。

 

2. 感覚の過敏反応

 地味に辛いのがこれ。

 元から耳と鼻の感覚が過敏すぎて、小さな音にも反応したり、結構匂いに敏感だったりする。

 香水を買ってるのも、周りの匂いストレスを感じるから自分の匂いでごまかしてるんだろうな。

 あと、周りが反応しない音にも出どころを確認するためにキョロキョロしちゃって、挙動不審に見えるのがつらい。

 

3. 食欲減衰・不眠など、ストラテラの副作用

 ストラテラ服用3週間で食欲がガクンと落ち、7kg体重が減りました。

 いまは慣れたようで食欲は改善されましたが食べる量はやっぱり減ってるよね。

 あとはとにかく眠れない!

 リスミー→ロゼレムに導入剤変わったんだけど、余計寝れず、昨日からマイスリーに変わりました。

 いつも初日は中途覚醒なくぐっすりなので、あと2、3日続けてどうかかな。

 

 そして今週金曜日、発達障害外来の予約がようやく取れたので、いってきます。

カミングアウト未遂

ここ最近は忙しいのが続き、

自分が先延ばしにしていた案件の消化に大わらわです。

ストラテラのおかげか、過食傾向もすっかり鳴りを潜め、

集中力も続くようになり、

気づけば8時過ぎなんてことが多くなりました。

 

リスミーは1週間で効かなくなり、

入眠困難中途覚醒が続いています。

 

きちんと休めていないストレスからか、

けさ、ある衝動が頭をよぎりました。

 

「そうだ、会社の人にカミングアウトしよう」

 

今から思えばそれはもう、典型的な衝動の症状です。

たぶん忙しいのが続き、かつ家族にも会社にも内緒で治療を進め、

自分の症状のこと、将来のこと、仕事のこと、

日々もやもやと考えてたものを全部一気に取っ払いたいと思ってのことだと思います。

 

午前中の外出から帰ってすぐ直属の先輩と上長を捕まえ、

「定時外で申し訳ありませんが時間ください」とお願いし、

会議室まで押さえ、

午後の業務の傍らで「どうやって話そうか」と

ネットのカミングアウト記事をさらいながら模索し始めました。

 

ただ、そんなことはおかまいなしに業務は降りかかって来ます。

「あれやって」「4時から会議です」「4時半から作業します」

「すみませんもうちょっとその作業待ってください」

「ああそれやります」

 

・・・

 

結局、カミングアウトしようとした打ち合わせは業務にかき消されました。

 

いや、自分で業務を使ってかき消したのかもしれません。

 

先輩や上司には

「いいの?急ぎじゃないの?終わってからでもいいけど」

とも言われましたが、

「大丈夫です、すみませんが忘れてください。ちゃんとした時にまたセットします」

と言って、その場を収めました。

 

ちゃんとカミングアウトして理解を求めるべきだったのか。

いやいや、それで会社の人との関係が悪化したら?

ちゃんと準備をして、確定診断をもらってからでいいじゃない。

いや、でも今投薬中だし、だれかに知ってほしい!

 

でも、業務をしてて思いました。

こんなどうしようもない自分でも、確実に今やるべき仕事はある。

ここで手を離したら、逃げたら。

 

きっと明日も同じように怒られ、苦手な資料作成をし、

コテンパンにダメ出しを食らうのだと思います。

 

でも、「まだ」必要とされている。

 

カミングアウトは、落ち着いてからにしよう。

佳境な年度末に差し掛かるこのタイミングでいうのも自分勝手すぎる。

まだ確定診断も出てないし、カミングアウトするにも準備が足りなすぎる。

なにより、持たせてもらっている仕事がある。

 

明日も怒られてこよう。(嫌だけどさ)

 

歯磨きをしながらそう思いました。

リスミー飲んで寝ます。

確定診断が欲しい

この1週間は勤務の場所も内容も時間も不規則すぎる上、

毎日何かしら突っ込まれて凹んでたので、

昨日は何にも出来ず、布団の中にいるか掃除してるかでした。

 

布団の中で悶々と考えてたのが、

ADHDだという確定診断が欲しい」ということ。

 

今通っている病院はADHDのサイトで調べ、

かつ数年前にちょっと通っていたメンタルクリニック

そこの病院は「治療はできるけど、確定診断はできない」とのこと。

でも、ひと月前は藁をもすがる思いだったので、

とにかくなんでも良いから治療してくれれば良いという気持ちでそこを受診しました。

 

でも、何回か病院に行くにつれて、なんか違うかな、と。

受診って10分で終わるもの?

毎回先生って変わるもの?

そもそも、本当にADHDなの?

 

そしてその想いは

ADHDっていう確証をもってこの後を決めたい」

という願望になりました。

 

もしかするとそういう確証があれば、今後の生活が変わるかもしれないけど、

でも、せっかく知るきっかけをつかめたわけだから。

 

いま社会人として仕事はしてるけど、

能率悪いし、ミス多いし、先延ばしするし、

あんまり会社に良い貢献が出来ていない気がしていて、

正直一会社員としては向いていないのではと思うのです。

 

もしかしたらもっと自分に向いていることがあるのかもしれない。

 

そう思ったらこの社会で生活するためには、まず「あなたはADHDです」っていう確証をまず手に入れなくては、と思うのです。

 

 

とりあえず、確定診断ができる病院を探し、来週の土曜日に行くことになりました。

これがいまの自分を前向きにさせてくれるきっかけになれば。

そう思って、1週間過ごします。

隣の芝生は青く見える

ドラマは見たことないですが、

基本的に劣等感の塊なので、よく人と比べてしまいます。

 

「あの人仕事すげえちゃんとしてるな、それにひきかえ自分は…」

 

今日もよくわからなくて先延ばしにしていた案件が、

急がなければいけないことをすごく怒られ、

慌ててこなしながら、「なんで自分はこんななんだろう」ということをずっと考えていました。

 

電話一本、メール一本で済む話が、

よくわからなくて良いやってなる。

 

先延ばしはADHDの典型。

 

それに気づいてからはなんかもう今までの社会人生活を思い出し、

全てに合点がいった気がしました。

 

薬を飲み始めてから、そういった先延ばしにしていたものにも少しずつ手をつけることができ、

ほんの少しずつですが巻き返しを始められています。

 

もっと早くに気づいていれば良かったなと思うほどに、

最近見方が少しずつ変わって来た気がします。

 

きっとこれからも他人のことはずっと気にするんでしょうけど、

自分は自分って割り切って仕事をする。

でも自分が自分がというのにならないように、

適度に周りを見渡せるようになりたいなぁ。

 

と、こんな時間に日記を書いていますが、

今日は23時までに会社にいなきゃならなかったので、

今帰って来たところなのです。

でも明日は出先へ直出だからちょっと楽かな。

なのでリスミーは半錠にしておきます。

 

おやすみなさい